いけないことをわざとやる3歳児! 我慢する力の育て方
こんにちは!カジ子です!
我が家の坊やはですね、怒られるとよけいにやる、いけないとわかっているのやるという時期がありました。
特に私と幼稚園の担任の先生に対してひどかったです。
参観日では
先生が「赤いクレヨン持って~」と皆に呼びかけると、坊やもまずは赤いクレヨンをちゃんと持つのです。
でもその後でわざと青いクレヨンを持って「青~」と先生にアピールするんです…
他にも
グラスをわざと倒して飲み物をこぼしてみたり…
何度叱っても空気清浄器にゴミを食べさせてみたり…
ウロウロしないと怒れば、おちょくるように逃げたり…
こうやって書くと子供らしいエピソードと思いますけど、なにをするにもこんな感じでとっても疲れますし、愛情が足りないのかしら…と思い悩んでいました。
そこで臨床心理士さんからのアドバイスで関わり方を変えたところ、少しずつ落ち着いてきたんです。
今回は子どものしてはいけないことの教え方について書きたいと思います。
どうしていけないことをするの?
その1 大人の反応を楽しんでる
怒られるのを遊びと思っちゃってるんですよね。「走って逃げればついてきてくれる」みたいな。大人が自分の行動に反応してくれるのが面白いんですって。
私も幼稚園の先生もオーバーリアクションなところがあって(これは幼稚園の先生がおっしゃっていました)増々坊やを面白がらせていたみたいです。
対策としては命に関わることでなければ放置。または手短にサラッと対応。
反対に良いことをしたら、ものすごくオーバーに褒める。
すると子どもは、良いことをした方が反応してくれると感じて、行動が良い方へ上書きされていくんですって。
坊やも悪いことをしたら「してよかったっけ?」と本人に聞くだけにとどめました。すると、「ダメ」と本人が言い、それで終了です。
良いことをすると「えらーい!!」とオーバーに褒める。すると、こちらが何も言わなくてもちゃんとできるようになって、「えらいして!」と言ってくるようになりました。
その2 自分をコントロールできない
子どもは3歳ごろになると、少しずつして良いことと悪いことの区別がついて、我慢することを覚えていきます。自分をコントロールできるよになっていくんですね。
我慢を覚えることも成長発達の一つですから個人差があって当たり前。ゆっくりさんだってもちろんいるわけで…
坊やもとにかく自分の欲求に忠実です。何回注意されてもやっちゃう。我慢ができないんですよね。
対策としては、日々の訓練しかないんですって。欲求が満たされなくても、自分を納得させられるように、生活の中で我慢する経験を積んでいくしかないんだそうです。
発達がのんびりな子は、少し根気がいりそうですね。
我慢の訓練のポイントは?
その1 説明は手短に
ただ「ダメよ」と我慢させるのではなく、どうしてやってはいけないのかを教えていかなければいけないですよね。何回言っても聞かないと感情的にクドクドと言いたくなることもあると思います。(カジ子はあります…)
でも、長々説明しても3歳頃の子どもはまともに聴いちゃいません。
「危ないからしない」「お店の物はさわらない」「迷子になるから、ウロウロしない」など…
カジ子は怒りをグッと我慢して、サラっと伝えるように心がけてます。手短に言った方が伝わりやすいです。
その2 子どもの気持ちに寄り添う
子どもは好奇心の塊。カジ子が思う坊やの困った行動も「こうしたい」という自分の考えをしっかり持てるようになって、主体性がでてきたということなんですよね。
これを「ダメ」「我慢して」と押さえつけてばかりいては、好奇心の芽を摘み取ってしまいますし、主体性が育ちません。
ワーワーとダダを捏ねている子どもに怒りたくなる気持ちをグッと堪えて、まずはどうしてそうしたいのか子どもに聴いてみる、そして子どものやりたい気持ちに寄り添うようにすると良いそうです。
スーパーに行くと必ず商品を触ったり倒したりする坊や…
何回注意しても繰り返します。
今までは言葉が出てなかったのでどうしてそういうことをするのかわかりませんでした。
でも、最近会話がなりたつようになって、坊やに理由を聞いてみると
「ビースケしたい!」
と答えたのです。
ビースケとはNHKのピタゴラスイッチの1コーナー、「ビー玉ビースケの大冒険」のことでして、坊やは商品をピタゴラ装置にしたかったみたいなんですよね。
理由を聞いて納得。怒りのボルテージもすっと下がって
「ビースケしたかったんだ!でもお店の物だから触らないよ。ビースケはお家でしようよ」
と優しくいうことができました。
坊やも納得したようで、いつもより素直に聞いてくれました。
理由を聞くだけでこんなにスムーズにことが運ぶんだ!と、感動しました。
まあ、いつもこんなに上手くいくわけはなく、理由を答えなかったり(まだ会話が達者でないので上手く答えられないのか、はたまた何も考えてないのか)、理由を聞いた上で諭しても「○○したい!ギャー!」となったり、上手くいくことの方が奇跡な状態です。でも、こうした経験を積み重ねていく内に、坊やの中で母の言葉が消化されて、我慢する力が身についていくのだと思います。
具体的な実践例
その1 子供になりきって遊ぶ
遊びの中で我慢することって結構ありますよね。
「順番を守る」「貸し借りをする」「ルールを守る」
一緒に遊ぶ時に、全部子どものペースに合わせるのではなく、親も子どもになりきって遊ぶといいそうです。「順番こね」「○○貸してあげるから○○貸して」など、子ども同士のやり取りを疑似体験させていきます。
その2 事前にお約束をする
やってほしくないことなどを事前に子どもとお約束しておくことも効果的です。
坊やはタブレットを触るのが大好きです。ずっと見続けて、取り上げると激しく抵抗されていました。
なのでタブレットを貸す前には
「返してって言ったら返してね」「○○が終わったら返してね」
というお約束をしてから貸すようにしています。するとだんだんと約束の時間がきたらちゃんと自分から返してくれるようになりました。
約束を守るためには、自分をコントロールしなければいけません。なかなか1回ですっと守れないと思います。でもこれは訓練なので、繰り返し繰り返し行います。経験を積み重ねることが我慢する力を育てるのに大切なのです。
他にも
「何時になったら帰るよ」
「10秒数えたらお片付けだよ」
など、自分のやりたいことを終える時間も事前に伝えておくのも、子どもが自分の気持ちに折り合いをつける時間を持つことができるので、有効です。
その3 どうしよう…と悩ませる
子どもは何かに夢中になっている時、中断されるのを嫌がりますよね。自分のやりたい気持ちを抑えて、行動を変えなければいけませんものね。子どもにとっては受け入れがたいことでしょう。
そういう時は同じくらい魅力的な提案をしてみるといいそうです。「まだ帰りたくない」とダダを捏ねている時には、「帰りにコンビニよってジュース買おうか」「帰って○○で遊ぼうか」など、子どもが好きなことを提案します。素直に中断できたら、もちろん提案通りにしてあげる。中断できなかったら、提案したことは絶対しない。
坊やは「もう帰るよ。帰ってジュース飲もうよ」と誘っても「まだ遊ぶ」と散々ダダを捏ねて大変だったのに、家に帰るとちゃっかりジュースを要求してくることがあります。そういう時には「帰ろうって言った時にすぐ帰ってくれなかったからないよ」と答えて、絶対にジュースはあげません。有言実行でブレない姿勢が大事だそうです。
我慢できたら良いことがあるという動機づけがあると、子どもは主体的に我慢できるようになっていきます。
今は我慢の練習をしているとき。練習に根気強く付き合ってあげましょう。
とは言え母も人間なので、ドカンと爆発する時もありますけどね…