カジ子の暮らしの挑戦

カジ子の暮らしの挑戦

2児の母 カジ子です。子育て・節約・幼稚園キャラ弁・家庭菜園・ハンドメイド中心の雑多ブログです。

おっぱいが吸えない新生児 吸えるようになるまでの戦いの記録

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こんにちは!カジ子です!

 

我が家の3歳の坊や、産まれた時から、いや産まれる前から、手のかかる子でした。

坊やは新生児の頃、おっぱいを直接吸えなかったのです。

おっぱいを吸うなんて本能でしょ。なのにおっぱいを吸えない赤ちゃんがいるなんて!!

初産だったカジ子にはそりゃあもう衝撃的でした。

これまた悪いことに、家から近いと選んだ病院が、強烈なおっぱい信仰の病院でして・・・入院中はノイローゼのようになっておりました。

結局坊やが直接おっぱいを吸えるようになったのは1ヶ月検診を過ぎてからです。

 

どうしておっぱいが吸えなかったのか?

新生児がおっぱいを吸えない原因は色々とあるとは思いますが、家の坊やの場合、低体重と乳頭混乱でした。

坊やは39週で2362gと小粒で産まれてきました。お産が長引き、吸引分娩となったためか、細菌感染をしており、抗生剤の点滴をしました。低体重で産まれた子は体力がないので、眠りがちです。坊やも寝てばかりでおっぱいを口にふくませても、吸いつこうとしませんでした。生後2日で黄疸が出てしまい、搾乳分のおっぱいを哺乳瓶で飲むようになりました。眠り眠り飲むので、ほんの少しの量を飲むのにものすごく時間がかかりました。生後5日程たつと、少し元気もでてきて、哺乳瓶から飲むのは上手になりましたが、おっぱいには一向に吸い付かず、口に入れると噛みつかれることもありました。おそらく産まれてこの方哺乳瓶からしか飲んでいないので、哺乳瓶しか受け入れられなくなっているようでした。

カジ子の出産した病院は強烈な母乳信仰の病院だったので、坊やが母乳を飲めるようになるまで入院延長してもいいよ・・・というスタンスでした。吸う気のない坊やにおっぱいを咥えさせる練習をして、搾乳して、哺乳瓶で飲ませてが1セットなので、1回の授乳に2時間程かかっていました。それが日に8回。睡眠不足と慣れない入院生活でカジ子の精神状態はボロボロでした。そして入院10日目、坊やの体重がついに2000gを切り、小児科の先生から「2000gを超えないと退院できない。もっとしっかり飲まさないと」と言われ、今までギリギリで保っていたものがプツリと切れてしまいました。初産で、低体重で、慣れない入院生活で、助産師の指示どおりにしていたのに坊やは育たない、いつ退院できるかわからない。色々なものがこみあげてきて、「帰りたーい」と号泣してしまいました。その時カジ子はミルクでなにが悪いんだろう。別にミルクだっていいじゃない。もう退院したいという気持ちでいっぱいでしたが、助産師さんは「せっかくおっぱいがでるのにもったいない。もう少し頑張って」というばかりで碌に取り合ってくれませんでした。授乳のたびにボタボタ涙がでてきて、精神的にかなり不安定で、見かねた小児科の看護師さん(カジ子の出産した病院は小児科が併設してあり、新生児の健康チェックは小児科が、授乳指導は助産師が行っていました)が、助産師と話をしてくれて、体重増加のために搾乳にミルクを追加、1回の授乳にかかる時間を短縮し、カジ子の負担を減らす、退院希望なのだから直接おっぱいを吸う練習は母乳外来へ通いながら行うこととなり、生後14日目でようやっと退院できました。結局坊やは直接おっぱいを吸えないままでしたが、カジ子のおっぱいは入院中の搾乳生活に鍛えられ、ミルクなしでも十分な量がでるようになっていました。

おっぱいを吸えるようになったきっかけ

生後14日目でようやっと退院したカジ子と坊や。週3回、母乳外来へ通い授乳指導、家でも搾乳前には必ず坊やにおっぱいをくわえさせましたが、一向に吸い付く気配はありませんでした。ただ口にふくむだけといった感じです。

が!!ちょうど生後1ヶ月でいった母乳外来でついにその時がやってきました。その日の担当は初めてあたった超ベテランの助産師さん。坊やを見て「もう絶対吸えるはずだ」と強引におっぱいを咥えさせたのです。すると、坊や当然のような顔しておっぱいを吸い始めました。もうビックリ!やっとおっぱいの存在に気付いたようでした。1度覚えると吸い付くことはできるようになったのですが、如何せん親も子も下手くそでして、この抱き方でこの角度でないと吸い付けないという、吸い付かせるのにかなり手こずりました。それも徐々に慣れていき、生後2ヶ月頃にようやっと安定して授乳できるようになりました。

おっぱいを吸えない 対策は?

授乳の姿勢を工夫しよう

自分たちに相性のよい授乳姿勢があります。カジ子の場合、坊やの時はラグビー抱き、お嬢の時はそい乳でした。(助産師に乳首が下向きだから、ラグビー抱きがいいよ~とおススメされました・・・垂れてるってことか?)

授乳クッションを使いながら、赤ちゃんが吸い付きやすい角度を模索してみましょう。

にわとりちゃんの可愛いクッション

 

搾乳を楽に行おう

直接吸えない時に必須になってくるのが搾乳。おっぱいは求められる量を作ろうとします。出す量が少ないと、自然とおっぱいもそれにあわせて作る量を減らしていっちゃうんですよね。カジ子が助産師さんから言われたのは、1日に最低でも8回搾乳をすることでした。赤ちゃんの世話に加えて日に8回の搾乳は本当に大変です。継続していくにはいかに楽に搾乳をするかにかかっています。 

必須なのは電動搾乳器!

 

購入すると高額ですが、レンタルできるところも多いです。

楽天でもレンタルできるんですね!

カジ子も退院時、地元のレンタル業者からレンタルしました。直接肌に着ける部品は、自分で購入しなければいけませんが、5,000円程度だったと記憶しています。両方のおっぱいを一気に搾乳できるので本当に楽です。電動なので、搾乳器をおっぱいにあてて持っていおくだけ。手が痛くなりません。

お手頃価格で手動の搾乳器もありますが

 

手動タイプは授乳ができている赤ちゃんに補助的に使うのなら有りですが、オール搾乳の場合は時間と体力をかなりくうのでおススメできません。

哺乳瓶で楽に吸わせるな

一般は哺乳瓶はおっぱいよりも楽に吸えるようになっています。だから哺乳瓶に慣れるとなかなかおっぱいに戻ってこれないんですよね。なので、直接おっぱいを吸えるようにしたいのなら、楽な哺乳瓶を使っていてはいけません。カジ子が助産師さんに勧められたのは母乳相談室の哺乳瓶

これは、おっぱいを吸う感覚に似た哺乳瓶で、おっぱいを吸うように吸わないと出てこないようになっているんですって。坊やもこの哺乳瓶を使い始めた頃はなかなか上手に吸えなくて、ほんの少しの量を吸うのにかなり時間がかかっていましたが、その内顎が鍛えられたのか、コツを掴んだのか、飲むのが上手になっていきました。母乳相談室の訓練のおかげで、直接授乳に移行できたのだと思います。

スケールを使ったっていい

坊やが少しおっぱいを吸えるようになってから、ベビースケールをレンタルしました。よくスケールは不安をあおるから使わない方がいいという意見も見ますが、カジ子的にはちゃんと飲めているか確認できた方がはるかに安心できるので迷わず導入しました。

 

おススメは1gまたは2g単位です

レンタルでも少々値がはりますが・・・

 

新生児の1回の授乳量は10gとか20gの世界なので、1g単位や2g単位の方が使い勝手がいいです。

 

子どもの成長を信じよう

赤ちゃんは日に日に成長する。その内ちゃんと吸えるようになる・・カジ子が入院中に助産師さんによく言われた言葉です。入院中のカジ子は病んでいたので、「何をそんな暢気なことを。いつ吸えるようになんのよ」と心の中で毒づいていました。でも、助産師さんの言葉は本当で、坊やも本当に吸えるようになっちゃたんですよね。ある日突然、なんお前触れもなく。その内搾乳もでなくなるかもしれない・・・いつ吸えるようになるのか・・・不安で焦る気持ち、ものすごくわかります。カジ子もそうでしたから。でも赤ちゃんの成長スピードってものすごいですよ。今の状態がずっと続くなんてことはないんですから、赤ちゃんの成長を信じることって大事だなと思います。親はもどかしいですけどね。

 

 

生後1ヶ月まで、搾乳オンリーでやってきたカジ子。入院生活があんまりにも辛すぎて、絶対おっぱいを吸わせてやると意地になってしまって、坊やの新生児期はおっぱいのお世話をしていたようなものでした。結果的には吸えるようになったのですが、可愛い新生児時代の記憶はほぼなく、トラウマのようになってしまっています。おっぱいで育てるメリットって色々と言われていますが、それでママが辛い思いをするのは本末転倒だと思います。特にカジ子の入院していた助産師に本当に一言物申したいです。(執念深くてすみません)おっぱいでもミルクでも母子が健やかに過ごせればそれでいいんですよ。

ここまでおっぱいを吸えない新生児対策をつらつら書いてきましたが、ミルクだっていいじゃないか!!!と声を大にして言いたいです。